純愛オーバーフロー
莉奈が笑顔で声をかけてくる


「教科書、なくしちゃった?」


「う、うん……。昨日はちゃんと持ってたんだけど……」


「そっかぁ」


莉奈は口元を隠して笑った


「じゃあ、先生に怒られちゃうね」


「……うん」


ひなのはそれ以上何も言えなかった


最近、こういうことが増え


教科書がなくなる


筆箱が違う場所に置かれる


机に小さな落書きがされている


でも、ひなのには誰がやっているのか分からない


……いや


本当は、なんとなく分かっていた。


「七瀬、これ」
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