冷静な天才外科医の弱点は、私でした



 反対するだけなら簡単だ。問題点を並べて、「できません」と言うだけなら。

 でも、それは私の仕事ではない。

 できない理由を探すことではなく、どうすれば実現できるかを考えることが、私の仕事だ。

 私は手元の資料を一枚抜き取った。


「……段階的に始めます」


 スクリーンに別の計画案を表示する。


「最初からすべての設備を導入するのではなく、緊急性の高いものから優先します」


 宗形先生が画面を見る。


「人員は?」

「一度に全員を採用するのではなく、第一段階に必要な人員から」

「第二段階は?」

「患者数と収支を見ながら増員します」

「設備は?」

「補助金と研究費の申請を並行して進めます。国や自治体の制度だけではなく、医療機器メーカーとの共同研究も検討します」


 私は次のページへ進んだ。


「それから、近隣病院との連携です」

「連携?」


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