極上チャイナマフィアは、健気なカフェ店主を逃がさない
「そんなことはありませんっ。来てくれて嬉しいです。私はなんとか元気にしていました……全部、全部、凌さんのおかげです」
お祭りのときも、新しい会長さんのことも、本当は全て手を貸してくれていたのは、凌さんでしょう? と、問いたかった。
けれど、それを聞いたところで、凌さんが素直に頷くとは思えなかった。
凌さんは小さな声で「茉莉の役に立てたなら光栄だ」と、それだけ言った。
その言葉で、凌さんが私の抱えていた問題を解決してくれたのだと確信した。
「私をたくさん、たくさん、助けてくれてありがとうございます。私、頑張ってお店を再建します。ちょっと時間は掛かるかもしれませんが……だから、これからも土曜日の夜、来て下さい。私、待っていますから」
これが今の私の精一杯の告白だった。
きっと凌さんなら私の気持ちぐらい、いとも簡単に察してくれるだろうと思っていると、耳に触れている手が後頭部にまわり、凌さんの胸へと抱き寄せられた。
「きゃっ」
頬に触れたスーツ越しに、凌さんの鼓動が聞こえる。
オリエンタルな香りが、息を吸うたびに肺いっぱいに満ちて、頭がくらりとした。
「俺は茉莉に黙っていることがある。それを話せば、茉莉は俺を嫌いになるかもしれない」
低い声が、髪に触れる吐息と一緒に降りてくる。
「それでも、全部話したい。俺が何をしていたか、最後まで聞いてくれるか」
お祭りのときも、新しい会長さんのことも、本当は全て手を貸してくれていたのは、凌さんでしょう? と、問いたかった。
けれど、それを聞いたところで、凌さんが素直に頷くとは思えなかった。
凌さんは小さな声で「茉莉の役に立てたなら光栄だ」と、それだけ言った。
その言葉で、凌さんが私の抱えていた問題を解決してくれたのだと確信した。
「私をたくさん、たくさん、助けてくれてありがとうございます。私、頑張ってお店を再建します。ちょっと時間は掛かるかもしれませんが……だから、これからも土曜日の夜、来て下さい。私、待っていますから」
これが今の私の精一杯の告白だった。
きっと凌さんなら私の気持ちぐらい、いとも簡単に察してくれるだろうと思っていると、耳に触れている手が後頭部にまわり、凌さんの胸へと抱き寄せられた。
「きゃっ」
頬に触れたスーツ越しに、凌さんの鼓動が聞こえる。
オリエンタルな香りが、息を吸うたびに肺いっぱいに満ちて、頭がくらりとした。
「俺は茉莉に黙っていることがある。それを話せば、茉莉は俺を嫌いになるかもしれない」
低い声が、髪に触れる吐息と一緒に降りてくる。
「それでも、全部話したい。俺が何をしていたか、最後まで聞いてくれるか」