あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
スマートフォンを手に取る。

湊とのトーク画面を開くと、最後のメッセージが目に入った。

『うん。会いたい』

たったそれだけの言葉なのに、何度見ても涙が出そうになる。

私は、震える指でメッセージを打った。

『明日、会える?』

送信してから、すぐに後悔した。

もし、忘れていたら。

もし、もう会いたくないと言われたら。

そんなことばかり考えてしまう。

数分後。

スマートフォンが震えた。

『会えるよ。何時がいい?』

その文字を見た瞬間、私は大きく息を吐いた。

よかった。

まだ、会いたいと思ってくれている。

それだけで、こんなにも嬉しい。

私は、涙を拭いて返信した。

『午後2時はどうかな?』

『わかった。楽しみにしてる』

最後の一言を見て、私はスマートフォンを胸に抱きしめた。

湊。

私も、楽しみだよ。

明日、あなたに会えることが。
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