ラウル、パラレルワールドに行く!
町にある本屋や図書館ならば、何か手掛かりが見つかるかもしれない。町に行くことをクラルにラウルが伝えると、クラルは嬉しそうに言った。

「それなら僕も一緒に行くよ。もうすぐギルバートが遊びに来る。二人で町に行く予定だったから」

「えっ!?」

ラウルは驚いて声を上げてしまう。クラルが不思議そうに首を傾げる中、ラウルは心の中で動揺していた。

(こっちの世界のクラル様とギルバートさんって、一緒に遊びに行くほど仲良かったの!?僕のいた世界じゃ、仲良いのか悪いのかって感じだったのに!!)

「クラル〜!いるか〜?」

ラウルが一番よく知っている声がした。ギルバートが姿を見せる。ギルバートがラウルの前に立った。

「クラルから話は聞いてる。パラレルワールドってところから来たんだろ?俺はギルバート・アンダーソン。よろしく」

「……ラウル・リヴィエールです。よろしくお願いします」

複雑な思いを抱えながら、ラウルはギルバートと握手を交わした。ここ数日でアーサーやティムとも会ったものの、やはりラウルのことは知らず、「初めまして」とお互いに言うしかなかった。
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