ラウル、パラレルワールドに行く!
「この世界にも、ラウルが転生してくれるといいな」

ルーチェが笑う。ラウルも「僕もそう思う」と微笑んだ。クラルとギルが目を見開く。

「ラウル!扉が消えかけてる!」

「早く扉開けろ!」

ラウルが扉の方を見ると、彼らの言う通り扉が半透明になっている。慌ててラウルはドアノブを掴んだ。振り返り、ルーチェたちにラウルは笑いかける。

「みんな、ありがとう!さよなら!」

「さよなら!ラウル!」

ラウルは扉を開けて中に飛び込む。眩しい光が、彼の体を包み込んだ。



「ーーール。ラウル」

肩を揺さぶられ、ラウルは目を開ける。そこにはルーチェがいた。ケイとギルバートも心配そうにラウルを覗き込んでいる。ラウルはゆっくりと体を起こした。

「ここは……?」

「僕の部屋。ギルバートさんからラウルがパラレルワールドに飛ばされたこと聞いて、僕とクラルさんが協力したんだ」

「そっか。ありがとう」

ルーチェの部屋は変わらず散らかっている。その部屋を見て、ラウルは「元の世界に帰って来たんだな」と安堵の笑みを浮かべるのだった。
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