愛する人の代わりにはなれますか【10/10完結】
Prologue
人を救う方法なんて、いくらでもある。
優しい言葉をかける。
そばにいてあげる。
笑わせる。
……それでも駄目なら。
その人が愛した誰かの”代わり”になる。
別に、俺自身がその人に好意があるわけじゃない。……むしろ、その逆。
ただ――兄が大切にしていた人だから。
それだけの理由で、
放っておくことができなかった。
だから。
俺にできることなら、なんだってする。
自分を使うくらい、どうってことない。
……だって俺は。
自分のことなんて、もうたいして大事だと思っていないから。