恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
「……」
「ただし、俺との婚姻関係を結ぶのであれば、条件があります。まずは和香さんとの結婚を認め、二度と彼女の人生をコントロールしようとしないこと。そして妹の海さんの件に関しても、一切の追及をやめ、彼女の自由を保障すること。もちろん、和香さんが会社を辞める必要もありません。彼女は我が社にとっても非常に優秀な人材です。これからも東和商事で活躍してもらいます。これらの条件をすべて飲んでいただきます」
勝ち誇っていた両親の顔から、一気に血の気が引いていく。金縛りにでも遭ったかのように口をパクパクと動かすだけで、反論の言葉一つ出てこない。
その時、これまで静観していた神楽坂が、ふっと口元に薄い笑みを浮かべた。
和香と視線がぶつかると、神楽坂は声を立てて笑い出した。
「あははは、そうきましたか。なるほどね」
神楽坂はゆっくりとソファーから立ち上がると、整ったジャケットの皺を払い、心底楽しそうに首を振った。
「分かりました。これは私の負けですね、完敗です。水瀬社長、ビジネスの観点から考えても、うちと組むより東和商事と縁組を結ぶ方が遥かに利が大きい。私からの提案は、すべて白紙に戻させていただきます」
「ただし、俺との婚姻関係を結ぶのであれば、条件があります。まずは和香さんとの結婚を認め、二度と彼女の人生をコントロールしようとしないこと。そして妹の海さんの件に関しても、一切の追及をやめ、彼女の自由を保障すること。もちろん、和香さんが会社を辞める必要もありません。彼女は我が社にとっても非常に優秀な人材です。これからも東和商事で活躍してもらいます。これらの条件をすべて飲んでいただきます」
勝ち誇っていた両親の顔から、一気に血の気が引いていく。金縛りにでも遭ったかのように口をパクパクと動かすだけで、反論の言葉一つ出てこない。
その時、これまで静観していた神楽坂が、ふっと口元に薄い笑みを浮かべた。
和香と視線がぶつかると、神楽坂は声を立てて笑い出した。
「あははは、そうきましたか。なるほどね」
神楽坂はゆっくりとソファーから立ち上がると、整ったジャケットの皺を払い、心底楽しそうに首を振った。
「分かりました。これは私の負けですね、完敗です。水瀬社長、ビジネスの観点から考えても、うちと組むより東和商事と縁組を結ぶ方が遥かに利が大きい。私からの提案は、すべて白紙に戻させていただきます」