俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない
エピローグ
退院からちょうど14日後。
秋晴れの午前、葵はまだ完全には戻りきらない体力を確かめるように、静かで無理のない歩調で総合病院の心臓血管外科外来を訪れていた。
一通り検査を終えた後、待合室で診察を待っていた。
待合室のモニターに『一ノ瀬葵様 1番診察室へお入りください』と表示される。
葵がドアを軽く叩き、「失礼します」と声をかけた。
「入れ」
足を踏み入れると、デスクの前には白衣を完璧に着こなした律が座っていた。
相変わらず低く、静かでシャープな声だ。
律は葵が対面の椅子に腰掛けると、端末の電子カルテから視線を外さず、検査数値を素早く確認していく。
「……自宅での血圧、脈拍ログ、TDMに基づく内服自己管理、ならびに本日採取した採血・心電図データに異常なし。特発性心筋症の術後遠隔期管理としては、極めて良好なコントロール状態だ」
秋晴れの午前、葵はまだ完全には戻りきらない体力を確かめるように、静かで無理のない歩調で総合病院の心臓血管外科外来を訪れていた。
一通り検査を終えた後、待合室で診察を待っていた。
待合室のモニターに『一ノ瀬葵様 1番診察室へお入りください』と表示される。
葵がドアを軽く叩き、「失礼します」と声をかけた。
「入れ」
足を踏み入れると、デスクの前には白衣を完璧に着こなした律が座っていた。
相変わらず低く、静かでシャープな声だ。
律は葵が対面の椅子に腰掛けると、端末の電子カルテから視線を外さず、検査数値を素早く確認していく。
「……自宅での血圧、脈拍ログ、TDMに基づく内服自己管理、ならびに本日採取した採血・心電図データに異常なし。特発性心筋症の術後遠隔期管理としては、極めて良好なコントロール状態だ」