俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない
駆け込んできた看護師たちの叫び声が、まるで水の中に潜っているかのように遠くくぐもって聞こえる。

葵は意識が急速に途切れていく暗闇の中、病室のドアが勢いよく開く音と、自分を呼ぶ声を聞いた。

​「葵……!」

​白衣をなびかせて飛び込んできたのは、律だった。

いつも沈着冷静で、どんな時も乱れることのなかった律の声だ。

その声が、聞いたこともないほど激しく動揺している。

​「除細動器持ってこい! 早くしろ!」

​葵の胸に冷たいパッドが押し当てられた。

直後、ドカンと強い衝撃が跳ねる。

​だが、葵の意識はそのまま深い闇の中へと落ちていった。
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