君を救うためのループが、私を殺すルールだった
巻き戻された朝
「――っ、はぁっ、いやぁぁぁっ!!!」

私は、自分の叫び声と同時に、思いきりベッドから跳ね起きた。

心臓がバクバクバクバクって、壊れた時計みたいに頭の中にまで響いていて、全身が冷たい汗でびっしょり濡れていた。

「はぁ、はぁ、はぁ……っ。え? うそ、あれ……? ここ、どこ……っ!?」

私はパニックになりながら、自分の身体を両手でバタバタと触りまくった。

痛くない。トラックにドカンって撥ねられて、骨がバラバラになって、口から血が溢れて、病院のベッドで動けなかったはずなのに。包帯どころか、すり傷一つない。

急いで周りを見回すと、そこはツンとした匂いの病院なんかじゃなくて、見慣れた自分の部屋だった。窓からは、いつも通りの眩しい朝の太陽の光が差し込んでいる。

「夢……? え、でも、待って、本当におかしいって……!!」

だって、あのトラックの激しい衝撃も、冷たいアスファルトの感触も、守くんがボロボロ涙を流して私の名前を叫んでいた声も、全部まだ手のひらに残っているみたいにリアルなのだ。夢で片付けるには、あまりにも怖すぎる。

ガタガタ震える手で、机の上のスマートフォンをひったくるように掴んで、画面を見た瞬間――私は本当に息が止まった。
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