氷の外科医
その時、病室のドアが静かに開いた。
廊下で心配そうに話の行方を見守っていた長谷川と、神島外科部長、本人が立っていた。
病室に入ってくると、神島先生は穏やかに微笑み、裕人の肩をぽんぽんと叩く。
「黒崎先生。
原則はもちろん大事だが、患者の精神的安定もまた手術の成功には不可欠だ。
君の腕は私が一番よく知っているし、何よりこんなにも求められているんだ。
君が執刀しなさい。
私が第一助手として真後ろにつき、万が一の感情の揺らぎも全てフォローしよう」
「神島先生……!しかし……」
もちろん自分の手で美雨を治したい気持ちはあるし、手術自体には自信もある。
しかし、メスを美雨に向けるのかと思うと躊躇してしまう気持ちもあった。
「何を尻込んでいるのだ。
彼女はこんなに君の手を求めているのに。
それでは“冷徹レーザーメス”の名が泣くぞ。
彼女に最高の技術を届けてやりなさい」
神島先生の言葉にギュッと拳を握り締める。
長谷川も優しく微笑んでみせた。
「任せて、黒崎先生。
私たちがチーム全員であなたと美雨さんを支えるわ」
頼もしい言葉に背中を押されるように、裕人は心の中で覚悟を決める。
その決意を瞳に宿し、二人に向かって小さくうなづいてみせた。
そして、美雨の手を力強く握りしめ、まっすぐに語りかける。
「……わかった、俺が手術する。
誰よりも完璧に、綺麗に治してみせる。
……だから、俺にすべてを預けてくれるか?」
「うん…。怖いけど……、
裕人になら、全部預ける……っ」
美雨の返事を聞き、裕人は優しい眼差しで彼女を見つめる。
恋人としての深い愛と、外科医としての揺るぎない覚悟が、その瞳に宿っていた。
「美雨は何も心配しなくていい。
俺に任せておけば大丈夫だ。
……一緒に頑張ろうな」
「そうよ、心配しないで、美雨さん。
黒崎先生が自分の手で執刀するんだもの、安心して眠っていればすぐ終わるわ。
私たちも全力でサポートするわね!」
優しい長谷川からの励ましに勇気をもらう。
手術へ向けて、二人の絆と、チームの絆が試されようとしていた。
廊下で心配そうに話の行方を見守っていた長谷川と、神島外科部長、本人が立っていた。
病室に入ってくると、神島先生は穏やかに微笑み、裕人の肩をぽんぽんと叩く。
「黒崎先生。
原則はもちろん大事だが、患者の精神的安定もまた手術の成功には不可欠だ。
君の腕は私が一番よく知っているし、何よりこんなにも求められているんだ。
君が執刀しなさい。
私が第一助手として真後ろにつき、万が一の感情の揺らぎも全てフォローしよう」
「神島先生……!しかし……」
もちろん自分の手で美雨を治したい気持ちはあるし、手術自体には自信もある。
しかし、メスを美雨に向けるのかと思うと躊躇してしまう気持ちもあった。
「何を尻込んでいるのだ。
彼女はこんなに君の手を求めているのに。
それでは“冷徹レーザーメス”の名が泣くぞ。
彼女に最高の技術を届けてやりなさい」
神島先生の言葉にギュッと拳を握り締める。
長谷川も優しく微笑んでみせた。
「任せて、黒崎先生。
私たちがチーム全員であなたと美雨さんを支えるわ」
頼もしい言葉に背中を押されるように、裕人は心の中で覚悟を決める。
その決意を瞳に宿し、二人に向かって小さくうなづいてみせた。
そして、美雨の手を力強く握りしめ、まっすぐに語りかける。
「……わかった、俺が手術する。
誰よりも完璧に、綺麗に治してみせる。
……だから、俺にすべてを預けてくれるか?」
「うん…。怖いけど……、
裕人になら、全部預ける……っ」
美雨の返事を聞き、裕人は優しい眼差しで彼女を見つめる。
恋人としての深い愛と、外科医としての揺るぎない覚悟が、その瞳に宿っていた。
「美雨は何も心配しなくていい。
俺に任せておけば大丈夫だ。
……一緒に頑張ろうな」
「そうよ、心配しないで、美雨さん。
黒崎先生が自分の手で執刀するんだもの、安心して眠っていればすぐ終わるわ。
私たちも全力でサポートするわね!」
優しい長谷川からの励ましに勇気をもらう。
手術へ向けて、二人の絆と、チームの絆が試されようとしていた。
