冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
十五歳年下の妹のローズは五歳から田舎の領地で暮らしていたので、まだまだ幼くて初心だ。
年が離れてできた女の子で家族全員が可愛がっている。
王都を歩く事も一人では心配で出かけさせられない。
それはただ家族の過保護の所為もあるが…
だから今日は王都一人気のカフェに行けることを楽しみにしているようだ。
シリアスとローズが”カフェ・フラワーシスターズ“に行くと店の前には少し待つ人の列ができていた。
少し待って店内に入れた。
ローズはもうワクワクして頬を紅潮させている。
シリアスは紅茶とスイートポテト、ローズは迷った挙句に季節のパフェにしたようだ。
パフェは持って帰れないけどスイーツは母にお土産に買って帰るのだと言ってそれも楽しみにしているようだ。
そっくりな双子の一人がオーダーを取りに来てくれた。
物おじしないローズは
「本当にそっくりですね。うふふ」
「皆さんに言われます。でも見分け方があるのですよ」
「ええっ、どこどこ?どうやって?」
“おおいローズ恥ずかしいからやめてくれ”とシリアスは俯いてしまった。
「パフェをお持ちするまでに、探してみてくださいね。うふっ」
そう言うと、可愛くて色っぽい彼女は、にこやかに笑ってオーダーを通しに行ってしまった。
「おいローズ忙しいのに迷惑だからやめろ」
「ええっ、どうして優しいお姉さんだから大丈夫よ。それよりお兄様違いって分かる?ローズには全くわからないんだけど」
シリアスはそう言われて二人を観察した。
少ししたら彼女はオーダーの物をもってきてくれた。
「お待たせしました」
そう言うとそれぞれの前に美味しそうで美しいスイーツを並べて
「さあ、可愛いお嬢さん、違いが判りましたか?」
「いいえ、お姉さんがさっきの人かどうかもわからないわ」
ローズがそう言って困った顔をすると、彼女は優しく微笑んだ。
シリアスはその微笑みにうっとりしてしまったが、
「わかりましたよ。目の下にほくろがあるか無いかですよね」
「そうです。なかなかわかる人はいないんですよ。正解した方にはこれを差し上げています。来月発売予定のマカロンです。これはイチゴ味です」
そう言ってピンクのリボンで結んで袋に入った丸いピンクのマカロンとやらをくれた。
「わあ~、さすがお兄様すごい」
と言って、満面の笑顔でぱちぱちと手を鳴らしている。そのうえ
「どうしてフラワーシスターズっていうのですか?」
とまで聞く始末だ。図々しいにもほどがある。
シリアスはがっくりと項を垂れてしまった。
「私達三姉妹なんです。一番上の姉がジャスミンで向こうに居るのがリリー、ほくろのある私がデイジーです。みんな花の名前なんです。私達の名前は姉がつけてくれたんです」
「わあ、いいなあ。私には兄様が二人いるだけだから…でも私の名前もローズって言うんです。母がバラが好きで付けたみたいなのですが、だからフラワーシスターズに入れますよね」
“なんでそうなるんだ“もう恥ずかし過ぎるとシリアスは両手を握りしめながら
「すいません。妹が忙しいのに余計な事ばかり言って」
「いいのですよ。お客様とお話しするのも楽しみの一つなのですから…ではどうぞお楽しみ下さいね。ローズさん、もうお名前覚えました。今度見えたらお名前で呼べます。楽しみにしています」
そういう優しいデイジーにシリアスはすっかりぼ~っっとしてしまった。
「ありがとうございます。デイジーさん」
シリアスがそう言うとデイジーは少し目を見開いて、にっこりと色っぽい顔で微笑んでくれた。
シリアスは偵察に来たのに虜になってどうするんだと自分を戒めた。
王第殿下と側近が姉妹に入れあげているなんて恥ずかしいにも程がある。
妹のローズは美味しい美味しいと言ってカパフェをあっという間に食べて、シリアスのスイートポテトも半分横取りした。
帰りには十個のケーキと使用人にもお土産にと言って焼き菓子をどっさり買わされたシリアスだった。
年が離れてできた女の子で家族全員が可愛がっている。
王都を歩く事も一人では心配で出かけさせられない。
それはただ家族の過保護の所為もあるが…
だから今日は王都一人気のカフェに行けることを楽しみにしているようだ。
シリアスとローズが”カフェ・フラワーシスターズ“に行くと店の前には少し待つ人の列ができていた。
少し待って店内に入れた。
ローズはもうワクワクして頬を紅潮させている。
シリアスは紅茶とスイートポテト、ローズは迷った挙句に季節のパフェにしたようだ。
パフェは持って帰れないけどスイーツは母にお土産に買って帰るのだと言ってそれも楽しみにしているようだ。
そっくりな双子の一人がオーダーを取りに来てくれた。
物おじしないローズは
「本当にそっくりですね。うふふ」
「皆さんに言われます。でも見分け方があるのですよ」
「ええっ、どこどこ?どうやって?」
“おおいローズ恥ずかしいからやめてくれ”とシリアスは俯いてしまった。
「パフェをお持ちするまでに、探してみてくださいね。うふっ」
そう言うと、可愛くて色っぽい彼女は、にこやかに笑ってオーダーを通しに行ってしまった。
「おいローズ忙しいのに迷惑だからやめろ」
「ええっ、どうして優しいお姉さんだから大丈夫よ。それよりお兄様違いって分かる?ローズには全くわからないんだけど」
シリアスはそう言われて二人を観察した。
少ししたら彼女はオーダーの物をもってきてくれた。
「お待たせしました」
そう言うとそれぞれの前に美味しそうで美しいスイーツを並べて
「さあ、可愛いお嬢さん、違いが判りましたか?」
「いいえ、お姉さんがさっきの人かどうかもわからないわ」
ローズがそう言って困った顔をすると、彼女は優しく微笑んだ。
シリアスはその微笑みにうっとりしてしまったが、
「わかりましたよ。目の下にほくろがあるか無いかですよね」
「そうです。なかなかわかる人はいないんですよ。正解した方にはこれを差し上げています。来月発売予定のマカロンです。これはイチゴ味です」
そう言ってピンクのリボンで結んで袋に入った丸いピンクのマカロンとやらをくれた。
「わあ~、さすがお兄様すごい」
と言って、満面の笑顔でぱちぱちと手を鳴らしている。そのうえ
「どうしてフラワーシスターズっていうのですか?」
とまで聞く始末だ。図々しいにもほどがある。
シリアスはがっくりと項を垂れてしまった。
「私達三姉妹なんです。一番上の姉がジャスミンで向こうに居るのがリリー、ほくろのある私がデイジーです。みんな花の名前なんです。私達の名前は姉がつけてくれたんです」
「わあ、いいなあ。私には兄様が二人いるだけだから…でも私の名前もローズって言うんです。母がバラが好きで付けたみたいなのですが、だからフラワーシスターズに入れますよね」
“なんでそうなるんだ“もう恥ずかし過ぎるとシリアスは両手を握りしめながら
「すいません。妹が忙しいのに余計な事ばかり言って」
「いいのですよ。お客様とお話しするのも楽しみの一つなのですから…ではどうぞお楽しみ下さいね。ローズさん、もうお名前覚えました。今度見えたらお名前で呼べます。楽しみにしています」
そういう優しいデイジーにシリアスはすっかりぼ~っっとしてしまった。
「ありがとうございます。デイジーさん」
シリアスがそう言うとデイジーは少し目を見開いて、にっこりと色っぽい顔で微笑んでくれた。
シリアスは偵察に来たのに虜になってどうするんだと自分を戒めた。
王第殿下と側近が姉妹に入れあげているなんて恥ずかしいにも程がある。
妹のローズは美味しい美味しいと言ってカパフェをあっという間に食べて、シリアスのスイートポテトも半分横取りした。
帰りには十個のケーキと使用人にもお土産にと言って焼き菓子をどっさり買わされたシリアスだった。