冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
そうしてジャスミンが十歳リリーとデイジーが七歳の時に両親待望の男の子が生まれた。

その日ジャスミンは父親が三姉妹にとっていい存在にはならないと言う感じを受けた。

ジャスミンの先見の力が父親が自分と同じくらいの高位貴族の後妻にジャスミンを進めているのを見せたのだ。

自分にとっていい人か悪い人か初対面で大体わかる。

そしてかなり先の事も頭の中に映像のように現れるのだ。

自分と双子とフレデイとサラが、この家をこっそりでていく様子も見えた。

十七~八の時の様だ。

両親は生まれた男の子にもう夢中で、ジャスミンたちの事は目に入らなくなったようだ。

ベス家の離れに三人と護衛騎士のフレデイにジャスミンが八歳の時に付けられた侍女のサラの五人を押し込めて母屋には近づかないようにと言った。

嫡男のマイケルに病気でも移されたら大変だと言う事らしい。

侍女のサラはジャスミンが八歳の時に孤児院の庭の片隅で膝を抱えて泣いているのを見つけて、話を聞いたら孤児院の皆にいじめを受けていたようだった。

この時もサラを家に連れて帰らなければならないと強く思ったのだ。

ジャスミンは孤児院に乗り込んで院長に文句を言った。

院長として子供達の環境をしっかりと見ているのかと聞いた。

子供達はやせ細っているのに院長は丸々と太っているのだ。

サラに聞くと孤児院では食事は朝と夜だけで、朝は具のないスープに固いパンが一つだけでそれも男の子に取り上げられるとスープだけになってしまうと言っていた。

院長はもちろん食事もしっかりとさせていると言って譲らなかった。

ジャスミンはフレデイに院長を拘束させて、院長の机の鍵のかかった引き出しから二重帳簿を見つけた。

院長は子供に帳簿が理解できる訳がないと安心していたようだ。

この孤児院は隣の敷地の教会が運営しているのだが、孤児院の運営は院長に任されていた。

すぐに教会の牧師長が呼ばれてジャスミンは二重帳簿の説明をした。

院長はベス子爵家や有志による寄付金の半分以上を着服し子供達の食事はお粗末なもので、服も小さくなっても新しくしてもらえず、そこで働く人の給料までごまかして着服していた。

だからこんなにもぶくぶく太っているのだ。このくそったれ豚め!

牧師長はすっかり信用していて任せていた院長の裏切りにショックを受けていた。

ジャスミンは牧師長にこれからどういう処置をするのかしっかりと計画を立てて報告する事を居丈高に命じた。

それが納得のいくものでこれから孤児院が立ち直っていけると判断したら父上には報告せずにおくと言った。

牧師長はジャスミンの措置に感謝しすぐに対応策を考えて三日後に報告をすると言った。

ジャスミンは院長の資産をしっかり調べたほうが良いとこっそり牧師長に耳打ちしてその日はサラを連れて帰った。

サラはもうすぐ十一歳でジャスミンは父親に侍女を見つけてきたから雇って欲しいと言った。

父親はその当時ジャスミンには一目置いていてなんでも聞いてくれたので無事サラを侍女にすることができた。

だからサラはジャスミンに心酔していてフレデイ同様信頼できる一人なのだ。
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