冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
五人が追いやられた離れにはキッチンも付いていてここでサラが料理を作れば良いと父親に言われていたようだ。

洗濯は洗濯メイドがやってくれるのだが掃除や家事はサラ一人の仕事になった。

それは大変なので、ジャスミンは料理の担当をすると言った。

元々前世では料理もスイーツも作っていたので、大好きだし苦にもならない。

サラはそれは申し訳ないと言ったが、ジャスミンは楽しいからやりたいのだと言って押し切った。

離れは結構大きかったので、サラは掃除だけでも大変だ。

リリーとデイジーは掃除の手伝いをするようになった

そこでジャスミンは父親に離れだけで五人が暮らして行くので、食材や娘三人の被服費等の予算として毎月まとまったお金を貰えるように交渉した。

たった十歳でも頭の中身はしっかり者の二十六歳なので、父親も丸めこまれたようでかなりの予算を貰えるようになった。

マナーや一般常識の家庭教師も引き続きつけて貰えるようにもなった。

成人して嫁がせるときにマナーも一般常識も知らないようではいい嫁ぎ先が見つからないと言う事をちらつかせると、すぐに同意した。ちょろい!

ベス家の領地は農作物と畜産業が半々くらいで天候に左右される農作物が不作でも畜産業での収入があり、また宝石の出る鉱山も有しているので、結構裕福なのだ。

父親に農作物だけでなく畜産業にももっと力を入れるように提案したのもジャスミンなのだ。

そして鉱山で取れる宝石も加工して売る方がお金になると言って鉱山の近くに加工場を設けるように言ったのもジャスミンだ。

加工した後に出るくず石も捨てないで、綺麗な瓶に詰めて可愛いリボンをつけて色ごとに恋愛成就のお守りや願いが叶うお守りなどとして売り出すようにしたのもジャスミンだ。

その際くず石をジャスミンも貰ってきて置いている。ちょっと考えがあるのだ。

十歳になって後継ぎが生まれジャスミンが子爵家を継ぐ必要もなくなったので、父親はジャスミンや双子の妹達が成人したら子爵家の益になるような縁組を考えているようだ。

商人や高位貴族の後妻などにあてがおうと思っている節がある。

娘を売り飛ばす気満々だ。

ジャスミンはマイケルが生まれてすぐに方向転換を余儀なくされた。

商人や貴族の後妻に嫁ぐなどまっぴらだ。

ジャスミンは一生結婚しなくてもいいのだ。

ワーキングウーマンとして生計を立てていきたいと思っている。

そしてリリーとデイジーを守っていかなくてはならない。

貴族ではそう言う訳にもいかないが、平民の中では女性が商売や官庁の文官にも進出している。

ジャスミンが子爵家を継ぐのなら妹達は好きな人と結婚させてやりたいと思っていた。

嫡男が生まれてジャスミンは継ぐ必要もなくなったので妹たちも守ってやれない。
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