冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
それから五人の節約生活が始まった。

野菜は農家に貸しがあるジャスミンが頼めば皆ただで持ってきてくれる。

そして広い離れの裏庭でジャガイモと、サツマイモとトマトと宿根草のラベンダーを育てる事にした。

そして温室を作ってハーブや薬草も育てた。

ジャガイモとサツマイモはどちらも育てやすくジャガイモは年に二回収穫できる。

トマトはサツマイモの収穫の後に作付けすれば連作被害にはならない。

そしてそれらの野菜は料理方法が色々あってこの世界ではまだ作られていない物ばかりだ。

ジャガイモはポテトチップス、ジャガイモのポタージュ、マッシュポテトなど等サツマイモは主にスイーツにできるスイートポテト、大学芋、鬼まんじゅう、焼き芋にするだけでも美味しい。

そしてトマトはケチャップやピザソースを作りたいからなのだ。

それを農家の人に広めていきたい。

そうすれば王都に出た時にこの領からそれらの作物を送ってもらえる。

その為にも協同組合を作ってもらう必要がある。

そうすればベス家を通さず協同組合から買う事ができるからだ。

そしてそんな組織だった形にすれば農業も安定するし、農家は作る事だけに集中できる。

ジャスミンはそこまで考えているのだ。

ジャスミンとフレデイは六日の予定である日の朝早くに馬に乗って出かけて行った。

ジャスミンとリリーは馬に乗れる。フレデイが乗馬も教えてくれたのだ。

家庭教師のマナーや一般教養の授業よりジャスミンとリリーはフレデイの護身術や剣や乗馬の授業の方が好きだった。

でもデイジーは馬とは気が合わないのか乗馬はできなかった。

彼女はマナーや一般教養の授業の方が好きなようだった。

双子でも全然性格が違う。

リリーはジャスミンに似てお転婆で気が強く言う事もはっきりしている。

デイジーは優しく儚げであまり自己主張はしなかった。

だから二人は喧嘩もしなかった。

意見が分かれるといつもデイジーが引いた。

ジャスミンはデイジーに“きちんと自分の意見を言わないといつも周りに流されて自分が行きたい方へ行けなくなるわよ”と何度か行ったが、デイジーはニコニコ笑っているだけだった。

王都に行く日はジャスミンは男の子の格好で一日目は安宿に二人一部屋で泊まって、フレデイと王都を目指した。

フレデイは剣の使い手なのでジャスミンは何も心配はしていない。

そしてジャスミンもリリーもフレデイの指導のお陰で、チンピラ一人くらいならなんとかできる自信はあった。

しかし、そんな心配もなく二日で王都に着くことができた。
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