冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
そしてある日の朝早く王宮を出た。

見送ってくれたのはシリアスのみだった。

大きなバックには着替えと必要なものを詰めた。

途中で換金できるような宝石類も入れてあるから心配するなとシリアスに言った。

今まで荷物など持った事がなかった殿下が自分で大きなバックを持ちひとりで旅する事にシリアスは哀愁を感じると言ったが、そんな事何も気にしていない。

俺にとって一番大事な事は、ジャスミンを見つける事なのだ。

辻馬車や汽車や騎馬に乗って、追っ手をまくようにあちこち回ってから港に行き朝一番の船でハメラニア共和国を目指して出発した。

マキシミリアンはハメラニア共和国に着くとすぐに一番いいホテルにチェックインしようとした。

キンバリーから新婚旅行で泊まったホテルが首都で一番格式のあるホテルだと聞いていたからだ。

電磁石の交渉で訪れた際は王宮に滞在させてもらった。

電磁石の掘り出される山はほとんどが王家所有の物だったので、交渉は王家の事務官との話し合いだったのだ。

しかし今日はそのホテルは満員で何か大きなパーテイがあるらしい。

マキシミリアンはフロントの女性にどこかほかのホテルを紹介してもらえないかと聞くと、系列ホテルを紹介してくれた。

そこでホテルを出てそのホテルに向かう事にしたのだが、ホテルの玄関の馬車だまりで既視感のあるドレスを着ている女性の後姿を見た。

その女性は馬車に乗り込んだが、そばに居た男性もすぐに馬車に乗り込んだ。

御者は困惑しているようで、きっと中でもめているのだろう。

マキシミリアンが近づいて行くと、驚くことに馬車の中にはジャスミンがいたのだ。

しかもその男性というのはこの国の第一王子のホリャンド殿下だった。

今日ハメラニア共和国について一日と経たないうちにジャスミンに会う事ができた。

やっぱりジャスミンは運命の人なのだと思ったと締めくくった。
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