冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
シリアスは目を見張った。
「そんな事を…だからデイジーも僕を許してくれないんだ」
シシリーは目に涙を溜て、
「ジャスミンは朝早く誰にも知られないように、馬車や汽車を乗り継いで足跡を隠してこの国を出て行きました。マキシム様が守ってくれるはずじゃなかったのですか?」
その話を聞きながら、マキシミリアンもシリアスも下を向いたまま顔をあげられなかった。
自分たちの力が及ばなかったと思い知らされた。
マキシミリアンの膝にはぽたぽたと落ちた涙が黒いシミを作っていた。
「ジャスミンは言っていました“マキシム様が自分を見つける事ができなかったら彼の愛はそれだけの物だったのだと諦める。でも前に殿下に約束したの。殿下がすべてを放り投げてジャスミンを連れてどこかの国に亡命してしまおうと言った時に、じゃあその地盤を作っておくね”とマキシム様に言ったそうですね」
シシリーは殿下が顔をあげるのを待って
「ジャスミンは一人ですごく頑張ってその地盤を作って待っていますよ。それを探すのはマキシム様の役目です。人に聞いて楽しないで下さい。私は何も教えませんよ。キンバリーも何も言いません。それが友情だと分かっていますから」
きっと顔をあげて青い瞳を見開いてマキシミリアンは決意のこもった声で
「わかった。シシリーありがとう。何年かかってもきっとジャスミンは見つける」
「ええ~っ何年かかってもって、ちょっと長すぎませんか?なるべく早めでお願いします」
シリアスも他人ごとではない。
ジャスミンを見つけなければデイジーに許してもらえそうにないのだ。
「ヒントを一つ。扇風機は電磁石で動くのですわ。魔石ではなくて、うちの王都の店舗の三カ所には電磁石の充電器も置いてありますのよ。扇風機には予備の電磁石も付いてますの。この用意周到さ誰かさんみたいではありませんか?」
マキシミリアンもシリアスもはっとしたように目を合わせ、
「シリアス行くぞ。今日から徹夜だ」
「承知しました。何徹でもいたしますよ」
二人は飛ぶように帰って行った。
それから二人はマキシミリアンの執務室に閉じこもりあちこち調べ始めた。
「殿下、やはりこのJM商会ですよ。ハメラニア共和国の…JMってジャスミンの頭文字を取ってつけた感じがしませんか?」
「そうだな。扇風機もかき氷もこの商会が特許を持っている。電磁石もハメラニア共和国で産出されているしな。俺はとにかくハメラニア共和国へ行ってくるよ」
「わかりました。私もご一緒します」
「いや、兄上にはもうホランデリア家との縁は切ると言ってあるから、公務もする必要はない。シリアスは王宮で文官をやってもいいし、領地に却って領地をもっと栄えるように頑張ってみてもいいんじゃないか?せっかくもらった領地だ。デイジーと二人で頑張ってみろ」
「殿下はもう戻られないのですか?」
「ああ、こんな国王のいる国に帰る気はない。ジャスミンを見つけたらその国で一緒に暮らすつもりだ」
マキシミリアンはこの国には帰らない覚悟で、周到に準備をした。
「そんな事を…だからデイジーも僕を許してくれないんだ」
シシリーは目に涙を溜て、
「ジャスミンは朝早く誰にも知られないように、馬車や汽車を乗り継いで足跡を隠してこの国を出て行きました。マキシム様が守ってくれるはずじゃなかったのですか?」
その話を聞きながら、マキシミリアンもシリアスも下を向いたまま顔をあげられなかった。
自分たちの力が及ばなかったと思い知らされた。
マキシミリアンの膝にはぽたぽたと落ちた涙が黒いシミを作っていた。
「ジャスミンは言っていました“マキシム様が自分を見つける事ができなかったら彼の愛はそれだけの物だったのだと諦める。でも前に殿下に約束したの。殿下がすべてを放り投げてジャスミンを連れてどこかの国に亡命してしまおうと言った時に、じゃあその地盤を作っておくね”とマキシム様に言ったそうですね」
シシリーは殿下が顔をあげるのを待って
「ジャスミンは一人ですごく頑張ってその地盤を作って待っていますよ。それを探すのはマキシム様の役目です。人に聞いて楽しないで下さい。私は何も教えませんよ。キンバリーも何も言いません。それが友情だと分かっていますから」
きっと顔をあげて青い瞳を見開いてマキシミリアンは決意のこもった声で
「わかった。シシリーありがとう。何年かかってもきっとジャスミンは見つける」
「ええ~っ何年かかってもって、ちょっと長すぎませんか?なるべく早めでお願いします」
シリアスも他人ごとではない。
ジャスミンを見つけなければデイジーに許してもらえそうにないのだ。
「ヒントを一つ。扇風機は電磁石で動くのですわ。魔石ではなくて、うちの王都の店舗の三カ所には電磁石の充電器も置いてありますのよ。扇風機には予備の電磁石も付いてますの。この用意周到さ誰かさんみたいではありませんか?」
マキシミリアンもシリアスもはっとしたように目を合わせ、
「シリアス行くぞ。今日から徹夜だ」
「承知しました。何徹でもいたしますよ」
二人は飛ぶように帰って行った。
それから二人はマキシミリアンの執務室に閉じこもりあちこち調べ始めた。
「殿下、やはりこのJM商会ですよ。ハメラニア共和国の…JMってジャスミンの頭文字を取ってつけた感じがしませんか?」
「そうだな。扇風機もかき氷もこの商会が特許を持っている。電磁石もハメラニア共和国で産出されているしな。俺はとにかくハメラニア共和国へ行ってくるよ」
「わかりました。私もご一緒します」
「いや、兄上にはもうホランデリア家との縁は切ると言ってあるから、公務もする必要はない。シリアスは王宮で文官をやってもいいし、領地に却って領地をもっと栄えるように頑張ってみてもいいんじゃないか?せっかくもらった領地だ。デイジーと二人で頑張ってみろ」
「殿下はもう戻られないのですか?」
「ああ、こんな国王のいる国に帰る気はない。ジャスミンを見つけたらその国で一緒に暮らすつもりだ」
マキシミリアンはこの国には帰らない覚悟で、周到に準備をした。