冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
ジャスミンは今日この後のことを思って緊張していた。

緊張のあまりおしゃべりが止まらない。

リリーとデイジーの小さな頃の話やシリアスとデイジーの馴れ初めに話はあちこちしてとりとめがない。

自分でも何を話しているかわからなくなってきた。

マキシミリアンはジャスミンからワインのグラスを取り上げてテーブルに置きジャスミンを自分の膝に抱き上げた。

それでもまだ話そうとするジャスミンの口をキスで塞いで黙らせた。

ジャスミンはキスに酔わされて思考が追い付かない。

本当にマキシミリアンはキスがうまい。

ジャスミンは他の人とはキスをした事が無いのでキスが上手いと言う基準もわからないが、いつもメロメロにされて思考が停止する。

今日もマキシミリアンのキスに翻弄されている。

マキシミリアンの唇がジャスミンの首筋や鎖骨をなぞりいつの間にか夜着も脱がされて露になった胸元に吸い付いていた。

経験のないジャスミンはどうしたらいいかわからない。

ジャスミンにキスをしながら目を閉じたマキシミリアンは長い睫毛が頬に影を落とし何をどうしても美しい。

男のくせに反則ではないのか?

突然マキシミリアンは目を開けたのでジャスミンと目が合ってしまった。それも至近距離で…

”ジャスミン、キスの時には目を閉じるんだ。そんなにしっかり見られてると冷めるよ”と言われた。

”何が、冷めるの?お茶もいれてないんだけど…”とは言わずにおいた。

キスの時には目を閉じる事というのを頭にインプットした。

そしてマキシミリアンに全て委ねる事にした。

彼の首に両手を回して頭を彼のたくましい胸に付けて甘えた。

マキシミリアンは”もう理性が焼き切れて我慢できない”と言った。

素早くジャスミンを横抱きにしてそのまま寝室に行きベッドに横たえた。

その間にお腹がジンジンするような艶っぽい低い声で”ジャスミン好きだ“とか”もう離さない“とか囁いている。

ただ“ジャスミン“とマキシミリアンが呼んでくれるだけで背筋がぞくっとしてしまう。

マキシミリアンは時間をかけてゆっくりと初めてのジャスミンを気遣うように優しく抱いてくれた。最初の一回は…

マキシミリアンはもう止まる事ができなかった。

「ジャスミンと会えなくなって何度も何度も毎晩毎晩君に触れる事を夢に見たんだ。それが今この手に抱いていることがまだ信じられない」

ジャスミンを自分の手に抱いていると言う事実が彼を獣にしてしまったようだ。

明け方になって失神したように眠ってしまった快感に浸る色っぽいジャスミンの寝顔を見てマキシミリアンは感極まった。

シシリーとキンバリーの結婚式でジャスミンに一目ぼれをしてから、三年近くずっと思い続けた彼女をやっとこの手に抱く事ができた。

二人にとっては長い道のりだった。

マキシミリアンは朝までジャスミンを放すことができずに次の日の朝ジャスミンに叱られる羽目になった。
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