冷遇令嬢ですが、前世の知識と先見の力で運命の王第殿下と新しい国を作ります。
馬車に戻るとそんなマキシミリアンにジャスミンは

「マキシム様にはどんどん契約を取って来てほしいですわ。外交の手腕があるんですものそれを利用しない手はないでしょう?私はその辺が上手くないのです。新しく物を作るのは得意なのですけどそれを売り出す事と契約を取ることがなかなかできなくて…」

「まあ今のところ扇風機もかき氷機もほっておいても向こうから売って欲しいと言ってきているだろう?」

「そうですね。でも頭打ちになる前に販路も考えて行かないとそうなってからでは遅いですわ」

「そうだな。じゃあ俺は外交担当と言う事で、JM商会に貢献していこう」

「はい、お願いします。頼りにしていますわ」

「化粧品もこれから売り出すんだよな。そっちの方も楽しみだ」

二人はもう一泊南部のホテルに泊まった。仲介人には先に帰ってもらった。

ジャスミンの今の状態で一日馬車に乗るのは無理だとマキシミリアンが判断したのだ。

まあ自分がやりすぎた感は否めない。

その日はジャスミンを抱きしめて眠るだけで我慢した。

そうして二人は途中でも観光がてら一泊してゆっくりと離宮に帰ってきた。

ある日、マキシミリアンがジャスミンに自分もハメラニア共和国に帰化しようと思うと言った。

ジャスミンは反対した。

マキシミリアンはホランデリア王国の王族だ。

国際問題にもなれば大変なので、無理に帰化するメリットもない。

ジャスミンは商会を立ち上げるのも便利だし、税率もこの国の商会だと優遇されるから帰化したのだ。

別にこの国の国民になりたかったわけではない。

マキシミリアンはジャスミンの意見を聞いて最もだと思ったが、いつでも帰化する用意はあるとジャスミンに言った。

そうしてマキシミリアンはJM商会の販売の方を主として動き始めた。
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