溺愛王子サマ達と秘密の同居
▷▶︎▷第一章
第一話 意地悪王子と最悪な出会い
それから数日後。
鏡の前に立ったわたしは、そこに映る自分を見て、しばらく言葉を失っていた。
「……だれ?」
さらさらだった髪は短く切られて、胸元はきっちり押さえられてる。
ぶかっとした制服まで着ると、たしかにぱっと見は男の子っぽく見えなくもない。
「いけるいける! すず、すっごくかわいい!」
「いや、かわいかったらだめなんだけど!?」
後ろではしゃぐお母さんに、わたしは思わず振り返る。
かわいいじゃだめなの。男の子に見えないと意味ないの。
でも、お母さんは満足そうにうなずいた。
「大丈夫よ。ちょっと線が細くてきれいな男の子って感じ」
「それもどうなの……」
全然安心できない。
むしろ不安しか増えてない。
しかも今日から向かうのは、お兄ちゃんが通っている全寮制の名門学園。
お兄ちゃんの代わりとして、男装して、一か月だけそこに通う。
何回頭の中で言い聞かせても、やっぱり無茶だと思う。
鏡の前に立ったわたしは、そこに映る自分を見て、しばらく言葉を失っていた。
「……だれ?」
さらさらだった髪は短く切られて、胸元はきっちり押さえられてる。
ぶかっとした制服まで着ると、たしかにぱっと見は男の子っぽく見えなくもない。
「いけるいける! すず、すっごくかわいい!」
「いや、かわいかったらだめなんだけど!?」
後ろではしゃぐお母さんに、わたしは思わず振り返る。
かわいいじゃだめなの。男の子に見えないと意味ないの。
でも、お母さんは満足そうにうなずいた。
「大丈夫よ。ちょっと線が細くてきれいな男の子って感じ」
「それもどうなの……」
全然安心できない。
むしろ不安しか増えてない。
しかも今日から向かうのは、お兄ちゃんが通っている全寮制の名門学園。
お兄ちゃんの代わりとして、男装して、一か月だけそこに通う。
何回頭の中で言い聞かせても、やっぱり無茶だと思う。