先生は…❤


慌てて瀬尾君を見ると、瀬尾君は、私に、にっこり笑って言った。


「だって、言えないような人が相手なら、俺が義理立てして、諦める必要ないと思うから。
でしょう?」


でしょう?って。


う゛っ


確かに、そういう考え方もある。


だけど、だからと言って、諦めないって言うのは困るんだけど。


「あ、あのね。」


「着いたよ。」


「へ?」


気がつかないうちに、私のマンションにたどり着いてた。


「じゃあ、また、明日。」


軽く手を振って、瀬尾君は去っていった。


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