先生は…❤


「あのね、私、好きな人いるよ。」


「そっか。でも、俺、そういうの気にしないから。」


いやいや、そこは気にしようよ。


「…付き合ってる人いるの。」


正確には、結婚してるの、が正解なんだけど、それは今、言えないから。


「付き合ってる人って誰?」


「そ、それは……。」


私は、それ以上言えず俯いた。


瀬尾君に、先生だなんて言えないよ。


「言えないような人が相手なの?じゃあ、俺、諦めないよ。」


「せ…瀬尾君っ!」


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