言葉はやがて繋ぎ、紡ぎ、 そしてひとつの恋となる。
ガチャ
「ただいまぁ」
「おかえり、姉さん。」
リビングの扉を開けると同時に現れたのは、私の弟である悠真だった。
「あれ、悠真。
今日は部活ないの?」
「顧問が出張で休みだった。」
「そうなんだ」
悠真はサッカー部に所属している。
だからいつも部活で忙しいし、夜遅くに帰ってくるから私が帰る時間帯に居ることは珍しかった。
「部屋に居るから、何かあったら言ってね」
「ん」
「ご飯はちゃんと食べてね?
あとは…」
「姉さん、俺の母親のつもり?」
「違うよっ…!
ただ心配なのっ…!」
「はいはい。」
本当に心配してるのに…。
頬を膨らませ、私は階段を上がり2階の自分の部屋へと向かう
家は母子家庭で、お母さんはお仕事で夜遅くまで居ない。
だからご飯などは交代で作っていて、今日は悠真の担当の日。
それまでは時間にも余裕があるし、ちょっと進めようかな…
ガチャ
荷物を床に置き、自分の机に座った
「…よしっ」
パソコンを開き、文字を打つ
そう。これが─…
私のの『秘密』。
それは、小説家という事だった。
元々はネットでただ短編小説を書いて投稿する程度だったけれど、私の今所属する編集社に声を掛けられ、小説家となった。
koto という名前で小説を書き、今も活動を続けている
今思えば、突然だったよなぁ…
『小説家としてデビューしないか』
始めは戸惑った。
私みたいな人が小説を書けるとは思わなかったし、何より実力がないと思っていた。
でも。
小説家として働いたら、私達の為に働き詰めのお母さんも楽になるんじゃないか。
そう考え、私は活動を始めた
始めは私なんて売れるのかな、と思ったけれど少しずつ読んでくれる人が増えてくれたお陰で今は何本か本を出すことが出来ている。
そしてついこの間、私の本が完結した。
だから今は、新しい本の内容を考えている所だった。
「…次はどんなお話にしようかなぁ…」
何気なくスマホを手に取る
すると、投稿サイトの通知が沢山来ていることに気が付いた
「わっ…コメントがこんなに沢山…!」
『koto先生、完結おめでとうございます!』
『今回も最高だったー』
『次回作待機!』
ふふっ、嬉しいなぁ…
読んでくれている人達の心温まる言葉に心満たされていた時だった
プルルルル
わっびっくりした…
誰だろう?
スマホの画面には、〘 阿部さん 〙という名前が映し出されていた
「阿部さんっ…!」
阿部さんとは、私の担当編集者さんだ。
新作のお話かな?
そんなことを考えながら、私はスマホを手に取った
「はい。羽澄です」
『koto 先生、ごめんなさい突然…
今大丈夫ですか?』
「はいっ…!」
『良かった。
今度の新作の話なんですけど…』
今回も友情のお話かな。
今回はどんなお話にしようかな…
『恋愛小説、出してみませんか?』
「…へっ?」
恋愛、小説…?
「あの…それはどういう…?」
『実は、結構前からkoto先生の恋愛小説が読みたいという要望が多くてですね…
今回の完結を機に、我社でも恋愛にチャレンジしてみないかという話が多く上がったんです!』
そ、そうだったんだ…!
そう言ってくれる人が多いのは、凄く嬉しい。
でも…
恋愛小説。
それを書けない、大きな問題があった
スマホを片手に、私は頭を抱えた。
私が
─恋愛経験0だということ!
今までは友情とか、青春とかをメインにしてきたから良かったけど、恋愛は経験が無いからっ…!
どうしよう…
「あ、あの…
阿部さ…」
『実はですね、先生の恋愛小説私も凄く気になってて!
先生の言葉遣いでどんな恋愛になるのか気になってて…!』
…こ、断りずらい…!
「…わ、分かりました…っ…!
やってみます…」
『本当ですか!?
ありがとうございます!
それじゃあ、詳細は後日お送りしますね!
先生の恋愛小説、楽しみにしてます!』
「はいっ」
プープー
…やってしまった…。
…でも
楽しみにしてます!って、言ってくれる人がいるなら…
その想いに、私のできる限りで答えたい。
…よしっ
「頑張るぞっ…!」
私は1人、自分自身を応援した。
「ただいまぁ」
「おかえり、姉さん。」
リビングの扉を開けると同時に現れたのは、私の弟である悠真だった。
「あれ、悠真。
今日は部活ないの?」
「顧問が出張で休みだった。」
「そうなんだ」
悠真はサッカー部に所属している。
だからいつも部活で忙しいし、夜遅くに帰ってくるから私が帰る時間帯に居ることは珍しかった。
「部屋に居るから、何かあったら言ってね」
「ん」
「ご飯はちゃんと食べてね?
あとは…」
「姉さん、俺の母親のつもり?」
「違うよっ…!
ただ心配なのっ…!」
「はいはい。」
本当に心配してるのに…。
頬を膨らませ、私は階段を上がり2階の自分の部屋へと向かう
家は母子家庭で、お母さんはお仕事で夜遅くまで居ない。
だからご飯などは交代で作っていて、今日は悠真の担当の日。
それまでは時間にも余裕があるし、ちょっと進めようかな…
ガチャ
荷物を床に置き、自分の机に座った
「…よしっ」
パソコンを開き、文字を打つ
そう。これが─…
私のの『秘密』。
それは、小説家という事だった。
元々はネットでただ短編小説を書いて投稿する程度だったけれど、私の今所属する編集社に声を掛けられ、小説家となった。
koto という名前で小説を書き、今も活動を続けている
今思えば、突然だったよなぁ…
『小説家としてデビューしないか』
始めは戸惑った。
私みたいな人が小説を書けるとは思わなかったし、何より実力がないと思っていた。
でも。
小説家として働いたら、私達の為に働き詰めのお母さんも楽になるんじゃないか。
そう考え、私は活動を始めた
始めは私なんて売れるのかな、と思ったけれど少しずつ読んでくれる人が増えてくれたお陰で今は何本か本を出すことが出来ている。
そしてついこの間、私の本が完結した。
だから今は、新しい本の内容を考えている所だった。
「…次はどんなお話にしようかなぁ…」
何気なくスマホを手に取る
すると、投稿サイトの通知が沢山来ていることに気が付いた
「わっ…コメントがこんなに沢山…!」
『koto先生、完結おめでとうございます!』
『今回も最高だったー』
『次回作待機!』
ふふっ、嬉しいなぁ…
読んでくれている人達の心温まる言葉に心満たされていた時だった
プルルルル
わっびっくりした…
誰だろう?
スマホの画面には、〘 阿部さん 〙という名前が映し出されていた
「阿部さんっ…!」
阿部さんとは、私の担当編集者さんだ。
新作のお話かな?
そんなことを考えながら、私はスマホを手に取った
「はい。羽澄です」
『koto 先生、ごめんなさい突然…
今大丈夫ですか?』
「はいっ…!」
『良かった。
今度の新作の話なんですけど…』
今回も友情のお話かな。
今回はどんなお話にしようかな…
『恋愛小説、出してみませんか?』
「…へっ?」
恋愛、小説…?
「あの…それはどういう…?」
『実は、結構前からkoto先生の恋愛小説が読みたいという要望が多くてですね…
今回の完結を機に、我社でも恋愛にチャレンジしてみないかという話が多く上がったんです!』
そ、そうだったんだ…!
そう言ってくれる人が多いのは、凄く嬉しい。
でも…
恋愛小説。
それを書けない、大きな問題があった
スマホを片手に、私は頭を抱えた。
私が
─恋愛経験0だということ!
今までは友情とか、青春とかをメインにしてきたから良かったけど、恋愛は経験が無いからっ…!
どうしよう…
「あ、あの…
阿部さ…」
『実はですね、先生の恋愛小説私も凄く気になってて!
先生の言葉遣いでどんな恋愛になるのか気になってて…!』
…こ、断りずらい…!
「…わ、分かりました…っ…!
やってみます…」
『本当ですか!?
ありがとうございます!
それじゃあ、詳細は後日お送りしますね!
先生の恋愛小説、楽しみにしてます!』
「はいっ」
プープー
…やってしまった…。
…でも
楽しみにしてます!って、言ってくれる人がいるなら…
その想いに、私のできる限りで答えたい。
…よしっ
「頑張るぞっ…!」
私は1人、自分自身を応援した。