言葉はやがて繋ぎ、紡ぎ、 そしてひとつの恋となる。
翌朝

結局あの後もどんな内容にするか思い付かなかったなぁ…

学校でも色々考えてみようかな…

重い足取りで学校に行く途中、後ろから「琴音っ!」と声をかけられた。

振り返ると見慣れた少女が立っていた

「莉央ちゃんっ…!おはようっ」

彼女は瀬野 莉央(せの りお)ちゃん。

私の小学校からの幼馴染の女の子で、今も1番のお友達。

「おはようっ!
ねぇ、今日の一限目なんだっけ」

「確か数学…だったかな。」

「げっ!数学本当に嫌いなのにー」

「大変だけど一緒に頑張ろう?」

「琴音がそういうなら…」

でもやだー と言う莉央ちゃんと楽しく会話をしながら教室に入る

「きゃー!
おめでと!」

「絶対付き合うって思ってたー!」

「何かあったのかな…?」

「あ、琴音、莉央おはよー!」

「おはよ。
なんかあったの?」

クラスメイトの子に莉央ちゃんが聞き返す

「あの二人、遂に付き合ったらしいよ!」

クラスメイトの子が指さす先には、クラスの中でも目立つ男女2人が立っていた

「へー。
ま、興味無いや」

「莉央冷たーい」

「でもおめでたいよねっ…!」

恋愛、かぁ…。

私にはきっと一生縁のない世界だなぁ…。

生きてきてまだ男の子とまともに会話したことも無いしなぁ…あはは…。

…お付き合いした前提の恋愛小説とかも…いいかもしれないなぁ…

そんな事を考えて、私はメモしないと…と一度みんなに声を掛けて席に座った

そして鞄からネタ帳を取りだし、その内容を書き留めた

〘 何でもない今日が、いつか1番帰りたい場所になる 〙

「…よしっ」

ネタ帳とは、私の小説のネタや台詞を書き留めたノートの事だ。

いつもふとした時に小説のアイデアを思いついたりするから、それを忘れないように、そのノートに書き留めているんだ。

…でも

『恋愛小説アイデア』と書かれたページは何も書いていなくて空っぽ。

いいアイデア、思いつけるといいなぁ…

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