好きな男の子が幽霊になって会いに来た話。
……死んでいる。

一目で、分かるくらいに、白くて。

血の気が、まったくなくて。

なのに、どうしてか...................すごく、綺麗だった。

高いところから飛び降りたとはとても思えないほどの綺麗さ。

もはや、精巧に作られた人形みたいだ。

触れたら壊れてしまいそうな、現実味のなさ。

長い睫毛。

いつもはセンター分けに整えられていた金髪も、

今は無造作に下ろされて、頬にかかっている。

(……綺麗な顔。)

こんな場にまるでそぐわない考えが、ふと、頭をよぎった。

そこに、身体はあるのに。

確かに、要くんの形をしているのに。

「早見 要」は、そこにいない。

そう、はっきり分かってしまう。

不思議で、気持ちの悪い感覚。

周囲を見ると、クラスメイトたちは皆、再び泣き崩れていた。

涙を拭うこともせず、声を殺すこともできず。

……私はそれでも、涙が――

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