天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
そして、引かれてホームへ向かう。



「律くん?」

「送る」

「いいよ」



返事はなく、顔もこっちを向かない。

きれいな横顔を見て、あれってなった。



「また背が伸びた?」



目線が私より少し上になっている。

ついこのあいだまで、同じくらいの高さだったのに。



「杏より大きくなるって言っただろ」



そう言って笑った顔は、少し大人びて見えた。

つかまれたままの腕が熱い。

電車がホームに到着し、断ることもできずに一緒に乗り込み、隣同士に座る。



「寝てていいよ」



薬を飲んで少し体調が落ち着いて、眠くなってきていた。

お言葉に甘えて寝る。

気づいたら、少し高い位置にある肩を借りてた。
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