甘えん坊な彼氏に私だって甘えたい
「莉央がクラスにいなかったから、生徒会室へ寄ってみたんだ。そしたら莉央がいた、って感じ。……あれ? 莉央、眼鏡かけてないじゃん」
瑠衣君は「可愛い」と囁きながら、片手で私の頬に優しく触れてきた。
一気に真っ赤になった私の反応を見届けると、彼は言葉を続けた。
「ここなら誰も来なさそうだし、二人きりになれるから良いね」
「もう! そんなの分からないじゃない! それに私は今やらなきゃいけないことがあって、瑠衣君に構っている暇はないの!」
私は眼鏡をさっとかけ直すと、ダンボールが置かれた机へ戻ろうとした。
けれど、瑠衣君に立ちふさがれて戻れない。それどころか、じりじりと距離を詰められていく気がした。