甘えん坊な彼氏に私だって甘えたい
「莉央、好きだよ。僕は莉央のこと、守るから……」
瑠衣君のその言葉に、私の胸の奥が甘くざわつく——次の瞬間だった。
廊下から喋り声が聞こえてきて、私たちは慌てて身体を離した。
「——俺、今からこっちに用があるからじゃあな」
ガラッと扉を開けたのは、副生徒会長の青木君だった。
「島崎さん、お疲れ様。ごめんね、来るのが遅くなって……」
「う、うん、いいよ。もうアンケートの仕分けは終わったから……。青木君こそ、陸上の大会が迫っている中、来てくれてありがとね」
青木君は、生徒会メンバーの中で唯一話しやすい人だ。
ただ、陸上部の活動が忙しく、全国大会の出場も控えているため、今はそちらを優先してもらうようにしている。