甘えん坊な彼氏に私だって甘えたい
まるで人格が変わったように、落ち着いた口調で話す瑠衣君。
 

なるほど。そのキリッとした真面目な態度なら、周りから慕われてもおかしくない。


確かに、私に見せる態度とは全然違う。彼が疲れちゃう気持ちも分からなくはなかった。


って、何こんなことで納得している自分がいるんだろう……。


「——ということで、僕たちはこれからこのダンボールを持って職員室へ行くので失礼します」


瑠衣君はダンボールを両手で抱えると、私に向かって「行くよ」と目で合図してきた。


「あ、ありがとう。俺が手伝うことはないかな?」


青木君は頭を抱え、少し困ったような表情を浮かべた。せっかく忙しい中来てくれたのに、なんだか断るのが申し訳なかった。




「ないです。そんなことよりも、サボってないで、もっと早く手伝いに来ればよかったんじゃないですか?」


瑠衣君は爽やかな笑顔を浮かべながらさりげなくそう告げると、教室の扉へ歩き出した。


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