甘えん坊な彼氏に私だって甘えたい

「……瑠衣君、私は助けてほしいなんて一度も頼んだことないし、メンバーたちが裏で何をしているかも、知りたいと思ったことなんてない……。どうして急にこんなことしようとしたの?」


「それは……これ以上、莉央が辛そうな姿を見たくなかったんだよ。せっかく自分から立候補した生徒会の仕事を、もっと楽しく過ごしてほしいと思ったんだよ」



『楽しく過ごしてほしい』



彼が口にした言葉が、無性に心苦しく感じた。別に自分が楽しむために生徒会へ立候補したわけじゃない。
 

生徒たちがみんな楽しく学校生活を送れるように、自分はこの仕事を選んだのだから。


「莉央が楽しく仕事できないと、周りの生徒たちも楽しく過ごせないと思うよ」


私はその瞬間、どうしてか激しい怒りが込み上げてしまった。



恐らく、一番言われたくなかった痛いところを突かれたからだ。




「……うるさい」


「え……?」


「うるさい! 何も知らないくせに余計なことをしないで! おかげでメンバーたちの空気が悪くなっちゃったでしょ! ますます仕事がやりづらくなったよ。迷惑……もう私に構わないで!!」



カッとなった私は、険しい顔でそう言い放つと、荒い息を吐き出した。
 
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