「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
​周りのナースたちが「ヒッ」と短い悲鳴を上げた。

あの桐生蒼真に対して、正面切って正論で返す新米ナースを見守り、心配そうに、だが眉をひそめ恐る恐る見つめている。

​桐生は不機嫌そうに、眉を上げた。

至近距離に1歩歩み寄り、凛にだけ聞こえる低い声で囁いた。

​「……他の男に馴々しく触られそうになっておいて、よくそんな台詞が口から出るな」

​「っ……!」

​「俺以外の男が君に気安く触れるなど、見過ごせるわけがないだろう。……病院という公の場だからこそ理性で耐えてやったんだ。感謝してほしいものだな」

​その声に含まれていたのは、あからさまな嫉妬と、隠しきれない過保護な独占欲だった。

だが、凛は冷やかな瞳を崩さず、静かに言い返した。

​「私には、誰とどのような会話をするかを制約される筋合いはありません。今後は公私を分けた、適切なご指導をお願いいたします」

​「……どこまでも折れないな、君は」

​桐生は悔しそうに口元を歪めると、「課題のレポート、明日の朝までに提出しろ」と言い残して自室へと去っていった。

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