「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う

chapterーー5

翌朝。

凛はナースステーションのデスクで、提出したレポートを受け取った。

ページをめくった瞬間、小さく息を呑んだ。


​用紙全体を埋め尽くすほど、ビッシリと書かれた赤字のフィードバック。

​(これは……)

​最初は「また難癖をつけられたのか」と思った。

しかし、書き込まれた内容を読み進めるうちに、凛の瞳に驚きと感銘の色が広がっていった。

​そこにあったのは、単なる叱責ではなかった。

凛が知識不足で及ばなかった部分、臨床での微妙な見落とし、そして患者の予後を左右する観察のポイントが、極めてロジカルに、かつ完璧な精度で指導されていた。

さらに文章の端々からは、過酷な現場で体調を崩させまいとする、過保護な配慮すら滲み出ていた。

​「……ここまで細かく観ていらっしゃるなんて」

​
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