「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
(分かっている……分かっているんだ。凛がどれほど誇り高く、自分の力で立とうとしているか。だからこそ俺は、これほどまでにあの櫻井凛に狂わされているんだ……)

​手に入りそうで手に入らない凛の凛とした美しさ。

あの頑ななまでに硬い防壁の奥にある、まだ誰も見たことのない甘い素顔。

それを自分だけの手で暴き、惜しみない溺愛で解かしたいという欲求が、桐生の理性を日に日に削り取っていった。

​桐生は目を閉じ、深く息をついた。

​「……甘い誘惑が効かないなら、俺の『本気』を見せるしかないだろう、凛」

​ソファーから立ち上がった桐生の瞳には、焦りや余裕のなさを通り越した、恐ろしいほど静かで熱い執念が宿っていた。

​「公私混同はしない。指導医として、外科医として、凛が2度と俺から目を逸らせなくなるほどの圧倒的な『背中』を見せてやる。そして、その誇り高い心を、俺の愛で満たしてみせる」
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