「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
赤ペンを握る指先に、無意識のうちに力が入る。
ページの最下部、凛が書いた「今後の看護目標」の欄の余白に、桐生は少しだけ筆圧を強めてこう書き加えた。
『睡眠時間は最低でも5時間は確保すること。集中力の欠如は命取りになる。君の体調管理不足による失態は、指導医である俺の不徳とみなす。無理な自己犠牲は固く禁ずる』
厳しい指導の皮をかぶせた、隠しきれない過保護な溺愛だ。
桐生は静かにファイルを閉じると、凛のデスクの真中央にそれを置いた。
その時、ナースステーションの自動ドアが開き、早出勤務の凛が入ってきた。
艶やかな黒髪を後頭部できっちりと結び、パリッとしたナース服に身を包んだ姿。
凛とした澄んだ瞳が、ナースステーションの中央に立つ桐生を捉えた。
「――桐生副医局長。おはようございます」
凛は姿勢を正し、寸分の狂いもない綺麗なお辞儀をした。
ページの最下部、凛が書いた「今後の看護目標」の欄の余白に、桐生は少しだけ筆圧を強めてこう書き加えた。
『睡眠時間は最低でも5時間は確保すること。集中力の欠如は命取りになる。君の体調管理不足による失態は、指導医である俺の不徳とみなす。無理な自己犠牲は固く禁ずる』
厳しい指導の皮をかぶせた、隠しきれない過保護な溺愛だ。
桐生は静かにファイルを閉じると、凛のデスクの真中央にそれを置いた。
その時、ナースステーションの自動ドアが開き、早出勤務の凛が入ってきた。
艶やかな黒髪を後頭部できっちりと結び、パリッとしたナース服に身を包んだ姿。
凛とした澄んだ瞳が、ナースステーションの中央に立つ桐生を捉えた。
「――桐生副医局長。おはようございます」
凛は姿勢を正し、寸分の狂いもない綺麗なお辞儀をした。