「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
桐生は凛の言葉に、フッと自嘲気味に口元を歪めた。

​「……休む間もないほど忙しいのはお互い様だが、俺の体調を気にする前に、自分の顔を鏡で見たらどうだ」

​「え……?」

​「目の下に隈ができている。……君も俺の出した課題に追われて、昨夜もろくに寝ていないだろう」

​桐生がゆっくりと歩み寄り、凛との距離を詰めた。

夜間の静まり返ったナースステーション。

2人の間に、密やかな緊張感が満ちていく。

「……無理をするなと言ったはずだ。俺の指示に従えないなら、課題の量を減らしてやろうか?」

​「いいえ! 減らさないでください! 私は、先生の提示される課題をすべてクリアして、絶対に1人前になってみせます!」

​凛が意地になって言い返すと、桐生の琥珀色の瞳に、深い、深い甘い熱が灯った。

​桐生の手が伸び、凛の頬すれすれの髪をそっと撫でた。

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