「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
凛はキッパリと言い返す。

桐生はフッと自嘲気味に眉を寄せた。

​「相変わらず折れないな、君は。……だが、集中力が途切れたと判断した瞬間、俺は君を即座に下げる。分かっているな」

​「はい。覚悟の上です」

​2人の間に流れる、張り詰めた緊張感。

だが、そこには以前のような「拒絶」の壁だけではなく、プロ同士として互いの領域を認め合う密やかな絆の糸が織り込まれ始めていた。

​桐生が何か言葉を続けようと口を開かけた、

その瞬間だった。

​廊下の壁に設置された緊急スピーカーから、甲高い警報音が爆音となって鳴り響いた。

​電子音が3度、つんざくように室内を揺らす。

​『――コード・ブルー、コード・ブルー。心臓血管外科チーム、および救急外来スタッフは、直ちに初診室へ集合してください。繰り返します。コード・ブルー――』

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