「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
解離がさらに末梢へと進み、人工血管の縫合部のすぐ脇で、劣化していた大動脈の壁が大きく破裂したのだ。

鮮血が噴水のように噴き出し、無影灯の光を赤く染めた。一瞬にして術野が血の海と化す。

​「吸引! 吸引が追いつきません!」

「バイタル低下! 心停止します!」

​モニターの警告音が甲高く狂ったように鳴り響く。

オペ室内に絶望的なパニックが広がった。

< 78 / 96 >

この作品をシェア

pagetop