「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
chapterーー5
オペが完全に終了し、患者がICUへと移送されたのは、東の空が白み始める早朝5時のことだった。
外の台風はいつの間にか通り過ぎ、雲の切れ間から薄っすらと朝焼けの光が差し込み始めている。
手洗いを終え、消毒液の匂いが充満する第2消毒室。
凛は全身の緊張が解けた瞬間。
激しい虚脱感に襲われ、壁に背中を預けてそのまま床へフーッウと崩れ落ちそうになった。
「っ……」
膝が笑い、力が入らない。
倒れそうになった凛の身体を、後ろから強い力で包み込むように抱きとめたのは、しなやかで確かな温もりを持った腕だった。
「……無茶をするな、凛」
耳元で響いたのは、聞き慣れた、けれど愛おしくてたまらない桐生蒼真の声だった。
「蒼真……先生……」
桐生は凛を抱きすくめたまま、凛の体をギュッと抱きしめた。
彼の手術着越しに伝わってくる体温は、驚くほど熱く、微かに震えていた。
外の台風はいつの間にか通り過ぎ、雲の切れ間から薄っすらと朝焼けの光が差し込み始めている。
手洗いを終え、消毒液の匂いが充満する第2消毒室。
凛は全身の緊張が解けた瞬間。
激しい虚脱感に襲われ、壁に背中を預けてそのまま床へフーッウと崩れ落ちそうになった。
「っ……」
膝が笑い、力が入らない。
倒れそうになった凛の身体を、後ろから強い力で包み込むように抱きとめたのは、しなやかで確かな温もりを持った腕だった。
「……無茶をするな、凛」
耳元で響いたのは、聞き慣れた、けれど愛おしくてたまらない桐生蒼真の声だった。
「蒼真……先生……」
桐生は凛を抱きすくめたまま、凛の体をギュッと抱きしめた。
彼の手術着越しに伝わってくる体温は、驚くほど熱く、微かに震えていた。