「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う

chapterーー2

数日後の休日、日差しが柔らかく降り注ぐ朝。

凛は都内の1等地にある高級タワーマンションの1室で、心地よいまどろみの中で目を覚ました。

​「ん……」

​体を動かそうとしたが、腰に回された逞しい腕に固定されており、動くことができない。

振り向くと、そこには黒髪の柔らかい毛先を額に軽く垂らし、穏やかに眠る桐生の寝顔があった。

​(……不思議だな。あんなに厳しくて冷たい「氷の先生」が、こんな風に子供みたいに腕を絡めて眠っているなんて……)

​凛はそっと息を殺し、寝顔の桐生を見つめた。

相変わらず美しすぎるその顔に触れようと指先を伸ばした瞬間、桐生の長い睫毛が微かに震え、切れ長の瞳がゆっくりと開いた。

​琥珀色の瞳は、寝起き特有のアンニュイな色気をまといながら、凛を捉えた瞬間に甘い熱を帯びた。

​桐生は体を起こさず、、そのまま凛を抱きすくめた。

​
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