学校一の爽やか王子は、私にだけ【一途な独占欲】を隠さない。〜お揃いの指輪とヒミツの放課後〜

第2章 学校ではヒミツ?2人だけの特別な放課後

「ねえねえ、朝陽くん! 今日の部活の見学、一緒に行かない?」
「朝陽くん、お昼休み購買行く? もしよかったらパン買ってこようか?」

入学式から数日。4組の教室の、私のすぐ右隣にあるひなたくんの席の周りには、朝から休み時間、放課後に至るまで、常に他クラスの女子生徒まで入り混じった人だかりができていた。

さすがは学校一の爽やか王子様。ひなたくんは、どんなに女子たちに囲まれても、いつも通りのあたたかい太陽みたいな笑顔で、一人ひとりに優しく相槌を打っている。

(……はぁ。やっぱり、遠い人だなぁ)

私は自分の机に小さくうつむきながら、ノートの端っこにシャーペンでぽつぽつと落書きをする。
隣の席なのに、女子たちの壁に阻まれて、ひなたくんの姿すらまともに見えない。
それどころか、時折女子たちから「あの隣の席の子、地味だしなんか邪魔だよね」なんてトゲのある視線やコソコソ話が飛んでくるのがわかって、ウブな私は縮こまることしかできなかった。

(第1章でおもちゃの指輪を見られちゃった気がするけど……。あれから、ひなたくんからも特に何も言ってこないし、やっぱり私の勘違いだったんだよね。学校では、ただのクラスメイトとして、目立たないように過ごさなきゃ……)

ひなたくんのファンからの嫉妬が怖くて、私は心の中で、彼との間にそっと見えない境界線を引いてしまっていた。


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