初恋メビウス~先に好きになったのは私です~
「ラン。ラン!」
それしか言えなくなったリアラの肩をエヴェリーが撫で続ける。それが、彼がランだった時と同じで、どうにも涙が止まらなくない。
「急に消えてごめんなさい」と謝ると、「ちょっと迷子になっただけだろ?」と、昔のように言われ、リアラはにっこり微笑んだ。
「ラン、大好きよ」
そう言ったリアラに真っ赤になるエヴェリーは、確かにランだった。
弟のように兄のように思っていた男の子が、一瞬にして理想の男性の姿になり、胸の奥がぎゅっと痛む。
「好き……好きです。過去形なんかじゃない。エヴェリー様。ずっとずっと好きでした」
「う、うん。分かったから。俺も好きだから泣かないでくれ」
「俺じゃなくて私って言ってぇ」
「――お嬢様の仰せのままに」
少し困ったようなエヴェリーの低い声と、子どもの頃と同じ温かいまなざしにふれ、リリの気持ちとリアラの気持ちがぴったり重なる。エヴェリーからハザマで別れたときのように抱きしめられ、リアラは今度こそきつく彼を抱き返した。
その後、どちらが先に好きになったのかで少しだけ喧嘩になったが、どちらでもいいかということで落ち着く。
どちらが先でも、二人が結ばれる運命だったことには変わりはないのだから。
終
それしか言えなくなったリアラの肩をエヴェリーが撫で続ける。それが、彼がランだった時と同じで、どうにも涙が止まらなくない。
「急に消えてごめんなさい」と謝ると、「ちょっと迷子になっただけだろ?」と、昔のように言われ、リアラはにっこり微笑んだ。
「ラン、大好きよ」
そう言ったリアラに真っ赤になるエヴェリーは、確かにランだった。
弟のように兄のように思っていた男の子が、一瞬にして理想の男性の姿になり、胸の奥がぎゅっと痛む。
「好き……好きです。過去形なんかじゃない。エヴェリー様。ずっとずっと好きでした」
「う、うん。分かったから。俺も好きだから泣かないでくれ」
「俺じゃなくて私って言ってぇ」
「――お嬢様の仰せのままに」
少し困ったようなエヴェリーの低い声と、子どもの頃と同じ温かいまなざしにふれ、リリの気持ちとリアラの気持ちがぴったり重なる。エヴェリーからハザマで別れたときのように抱きしめられ、リアラは今度こそきつく彼を抱き返した。
その後、どちらが先に好きになったのかで少しだけ喧嘩になったが、どちらでもいいかということで落ち着く。
どちらが先でも、二人が結ばれる運命だったことには変わりはないのだから。
終


