甘くて冷たい青葉くん。

「青葉くん、さっきはありがとう。」

「……俺の気を引きたいから、わざとやってんの?」

「え、違うよ!本当に忘れちゃって…」

「へぇ。」


帰る支度をしながら、お礼をしてみたんだけど。

この有様です。


「莉子~帰ろ~!」

いつも通りに由梨ちゃんと帰ろうとして、席を立ちあがった時。

ちらっと見えた、青葉くんの大きなハンドバック。

旅行でも行くの?ってくらいのサイズなんだけど。

き、気になる、でも聞けない…。


「青葉お前どこ行くんだよ!そんなでけぇカバン持って。」

「本当、旅行でも行くの?実家お金持ちなんだもんね~青葉くんは。」


瀬戸くんがナイスタイミングで聞いてくれた。

そして由梨ちゃんの言うように、青葉くんの家は結構なお金持ち。

石動家の社長息子で有名なんだよね。


「ん、まぁ引っ越しってとこ。」


そうなんだ。

って、そんな少ない荷物でお引っ越しなの?

住所はどこかな、知りたいな…あっそれじゃストーカーになっちゃうよね。

脳内で、青葉くんについて考えていたら、またまたパチっと目が合ってしまい。


「な、なぁに?」

「……別に。」


って言って、目を逸らされてしまいました。

わたしの顔になにかついてたのかな。

もっと化粧も濃くした方がよかったかな?なーんて。

青葉くんはそんなの興味ないもんね。



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