スノードロップ
Expectation
いつも通りじゃない朝
翌朝。
玄関前でローファーに履き替えながら、柔らかいだけの身体をぐるりと捻ってお母さんの方を見る。
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい、今日は1本早いのね?」
「そうそう!約束してるから!」
「あら、心優にもついに彼氏くんができたのかしら?その子と一緒に行く約束したとか…?」
「ちゃうわ!」
「うふふ…相変わらず関西のおばさんね……はいはい、行ってらっしゃい」
「〜っ!行ってきますッ!!」
バカにされて唇を噛みながら、早足で駅へと足を進める。
お気に入りのチェック柄のマフラーに顔を沈めて、身に沁みる寒さを肌で感じた。