義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 バアン!とドアが豪快に開き、ルリウスが部屋に入って来た。後ろからクロウリアも続く。

(ルリウス様!)

「ピピッ!」

 シーラは渾身の力を込めて鳴いた。その声を聞き、ルリウスは目を大きく見開く。

「な、なぜルリウス殿下がここに!?」
「シーラを離せ!」

 ルリウスが地を這うような恐ろしい声で言うと、クロウリアが片手を前に出す。ヒュンッと黒い羽根が高速で鳥かごを持つ男の手を斬りつけた。

「ぎゃあっ!」

 斬られた男の手から鳥かごが落ちる。だが、ふわっと鳥かごの周囲に風が舞い、鳥かごは宙に浮く。そして、ふわふわと漂いながらルリウスの元へ届いた。

(ルリウス様!)

「遅くなってごめんね。間に合ってよかった」

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