義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 へへへ、と卑しい笑みを浮かべて、男たちは鳥かごに近づいてくる。

(やだ、どうしよう……!ルリウス様……!)

「それにしても、まさかこんなに簡単に舞踏会へ紛れ込めると思わなかったな」
「フィーヌ嬢にあの方がちょっと知恵を入れてやっただけで、まんまとフィーヌ嬢はあの方の思い通りに動いてくれた」

(あの方って誰のこと?フィーヌ様の裏に誰かいるの?)

 もしかすると黒幕にたどり着けるかもしれない。シーラは話を聞き洩らさないようにしようとするが、男たちは話をやめ鳥かごを持ってドアの方へ歩き出した。

(ルリウス様が来てくれるまで何とか時間稼ぎをしなきゃ!)

 ルリウスは、何があってもシーラを守ってくれると言っていた。だから、絶対に助けに来てくれるとシーラは信じている。

 ガシャンガシャンと鳥かごに体当たりすると、男はうんざりした顔で立ち止まり、シーラを睨みつけた。

「あんまりうるせぇと焼き鳥にして食っちまうぞ!」
「ははっ、こんな小さい体じゃ食べれる肉なんてないだろ」
「確かに!」

 ははは、とシーラを小ばかにして男たちが笑っていたその時。

「シーラ!」

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