義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「ひいいっ!し、死にたくないっ!」

 男は首を振りその場に崩れ落ち、腕を切られた男も腰が抜けたように座り込んだ。

 廊下から、数人の足音が聞こえてくる。

「殿下!」

 騎士団が部屋に入って来た。すぐに騎士たちが男二人を取り囲み、拘束する。

「どんな手を使ってでもいい、全て吐かせろ」
「はっ!」

 クロウリアの指示を受け、騎士たちは男たちを連れて部屋から出て行った。

「ルリウス様!シーラ様!」
「は、離しなさいよ!無礼者!」

 騎士たちと入れ違いに、今度はフルールに腕を掴まれたフィーヌが部屋に入って来た。

「ああ、来たんだね」
「ルリウス様!この無礼な侍女を何とかしてください!」

 フィーヌがそう喚くと、ルリウスはフィーヌへ視線を向ける。その視線を受けたフィーヌは、思わず小さく悲鳴を上げる。

「ひっ!」

 その視線は、今すぐお前を殺してやると言わんばかりの恐ろしさを湛えていた。



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