義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
*


 その日の夜、寝る仕度を済ませたシーラはベットサイドに座り一息ついていた。慣れないお茶会で気づかれしたのだろう、体も心もぐったりとしている。

「シーラ、起きている?」
「……!はい!」

 ドアがノックされ、ルリウスの執務室と続くドアからルリウスが入って来た。ルリウスはシーラを見て眉を下げて微笑み、シーラの隣に座った。

「今日はお茶会の試験だったんだろう?疲れた顔してる。よく頑張ったね」

 そう言って、ルリウスはシーラの頬に手を添え、優しく撫でた。

(ルリウス様の手、温かくて気持ちがいい……)

「ありがとうございます。ルリウス様のお顔が見れて、なんだか疲れも和らいだ気がします」

 そう言って、シーラは目を閉じ微笑みながらルリウスの手に頬をすり寄せる。そんなシーラの姿に、ルリウスも小さく微笑んだ。

「それならよかった。マーサから聞いたよ。今日のシーラはとてもよくやっていたと言っていた。シーラはすごいね、マーサのお眼鏡にかなったんだから。それでこそ俺の番だ」

(マーサが……!)

 普段あまり表立って誉めることのないマーサが、ルリウスにはそう言ってくれていたと知りシーラの胸の中は喜びで溢れていく。

「本当ですか?それなら、すごく嬉しいです」

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