義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「何か思いついた!?」
「……あの、可能であればなのですが」
「いいよ!なんでも言って!俺はシーラのためならどんなことでもしてみせるから!」

 シーラの両腕を掴んで、勢いよくルリウスは答える。そんなルリウスの勢いに押されながらも、シーラは少し照れたように視線を逸らし、口を開いた。

「あの、その……小鳥の姿になって、ルリウス様に撫でてもらいたいんです」

 とても小さな声だったが、その声はルリウスの耳にはきちんと届いた。ルリウスは両目を大きく見開き、次第に頬がほんのり赤く染まっていく。

「いいの?本当に?小鳥の姿になったら、あの時の嫌なことを思い出してしまわない?」

 ルリウスは一瞬嬉しそうだったが、すぐに心配そうな顔になる。フィーヌに小鳥の姿にされた時のことを言っているのだろう。

「確かに、あの時は怖くてたまらなかったです。でも、実際にああやって小鳥の姿になってみて、バランスをとることの難しさや、飛ぶための力についてもなんとなくですがわかりました。そして、もっと理解したいと思いました。そうすれば、もっとこの国やルリウス様たちに近づけると思ったんです」

 人間の自分では到底わからないことだらけだが、実際に小鳥の姿になれば、もっといろんなことを体感し理解できるかもしれない。

 シーラの言葉をルリウスは唖然として聞いていたが、話が終わるとシーラの肩に小さく頭を置き、ぐりぐりと擦り付けた。

「え、ルリウス様?」

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