義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 はあ、とローゼはため息をついて頬杖をつく。

「私がルリウス様の元へ行けば、ゲルダン国とフォリア国は仲良くなれるのてしょう?だったらルリウス様だってそんな人間の番を王太子妃にするより私を選ぶはずだわ」

 ローゼの言葉に、バンは目線だけをローゼに向け肯定も否定もしない。

「どうせ私やルリウス様は国の駒のひとつでしかないのよ。自分の思いなんて持っていても無駄。ルリウス様だってそれくらいのことわかってるはずだもの」

 そう言って、手に取ったカップの中に入ったお茶を覗き込んだ。そこには、ただ虚無のような瞳をしたローゼの顔が映っている。
 ローゼはそんな自分を消し去るかのようにお茶を口に含み飲み干した。



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